まぁそんなわけで軍艦島に行ってきました。
去年の四月から一般の人でも合法的に上陸できるようになったと聞いて、『いつか行きたいなぁ!ていうか行く!』と目論んでいたら、このタイミングで行ける事になりました。長崎ってな、めっちゃ遠いねん。
・高島海上交通 軍艦島ツアー
私が今回参加させてもらったのはこの軍艦島ツアー。さすがGW期間中だけあってなかなかの盛況っぷりで、予約を取ろうにもこの日この時間(29日・午後)の分しか空いてませんでした。おかげでパンイチ...じゃなくて朝イチで神戸を出て新幹線のぞみ&特急かもめで長崎入り即ホテルチェックイン即集合場所へというなかなかの強行軍でしたが、それでもここが空いてて本当に助かった...。
集合場所は長崎港のターミナル...ではなく、そこから北に少し離れた波止場?みたいなよく分からない場所。HPからプリントアウトした地図を片手に「ここどこー?」みたいな事をしていたら、何やら若いお兄ちゃんに声をかけられるなど。「ヒィッ!ごめんさない私観光客だけどお金持ってないアルね!」と言おうとすると「もしかして軍艦島のアレですか?」的な事を言われて我に返る。怖いお兄さんではなく、優しいスタッフのお兄ちゃんでした。
そうこうしてる間に集合時間になったので、今回のツアーについての説明開始。曰く、『軍艦島に向けて出航はするけど、軍艦島周辺の波の高さが0.5m以上あると危険なので上陸できません』(『ついでに支払い済みのツアー参加費も返金できません(チャーター船を使ってるので)』)との事。なんでやねん高い金払ってるのに!と突っ込みたい気持ちを抑えつつ、船に乗り込み派手に揺られる事30分。現地に着いて『危険なので』の理由に納得。

桟橋ですらない岸壁にむりやり船を貼りつけて上陸だなんてそんな無茶な...こりゃ確かに危ないわ(後ろで派手にずっこけてる人から目を逸らしつつ)。
今回は辛うじて上陸できたものの、それも話を聞いてると島付近でたまたま波が収まったからというだけで、道中の荒れっぷりでは絶対に無理だったとかなんとか。うむ、私の日頃の行いがいいからだな、エッヘン♥

橋とトンネルを抜けるとそこは軍艦島でした。ちなみに抜ける前は海でした。どうでもいいけど私は海が苦手です。
目の前に広がる廃墟と瓦礫の山に『すげぇ・・・』以外の言葉が出なくてですね、うん、なんかもうとにかく凄かった。外観を留めているもの、留めていないもの、中にある物(家具とか)が遠くからまるっとお見通しなもの...色んな建物&かつて建物だったものがありました。
「これが本当に平成22年の日本国内に実在しているのか!ていうか実在してていいのか?」とか考えてると、なんかゾクゾクが止まりませんでした。
けどその一方で、それまで軍艦島に抱いていた「不気味さ」は全く感じませんでした。それはまぁ昼間で大人数いたってのもあるけど。

『軍艦島を世界遺産にする会』会長で、元軍艦島の住人でもある坂本道徳さんの解説を聞きながら島を回るなど。当時の写真やら新聞記事などの資料を使っての解説は非常に分かりやすく、軍艦島こと端島の歩んできた歴史や当時の生活の実情等、ネット経由では到底分からない事について色々と学ぶ事ができました。ただ島をぐるっと見て回って『うおー!すげー!』すると思っていただけに、これは...ありがたい。
ひと通り解説が終わると自由時間になったので、写真を撮りながらうろうろ。

これ...母さんですじゃなくてプールです。温水じゃなくて海水プールです。故・岡崎律子さん(軍艦島出身)も子供の頃はここで泳いでたのかなぁとかぼんやりと考えてたら、そういえばまだ黙祷してなかった事に気付いてしばし黙祷。もうあれから6年ですよ、時間が経つの超早い。
そうこうしているうちに船に戻る時間に。あれれもうそんな時間!?やっぱり時間が経つの超早い。一瞬、あと1日くらいうっかりここに居残って明日のツアー便で市内に帰ろうかなぁとか目論んだりもしたけど、明日来る船が高波で軍艦島に寄らずに長崎港に引き返してしまう可能性(上陸成功率は7割程度)とか、なんかお腹すいたなぁとか考えてると気がついたら既に船の中。有無を言わせず出航!

軍艦だコレ!(ガビーン
夕暮れをバックにしたシルエットだけの軍艦島って本当に絵になるよね...と思って写真を撮っていたら、横で坂本さんも同じように撮影開始。「いや坂本さん毎日朝昼にこの辺うろうろしてますやん、何を今更」と話を振ると、こんなに絵になる景色は珍しいという予想外の答えが。上陸できた事といいこの景色の事といい、今日は本当にツイていたようです。
今回歩き回ることができたのは、ただでさえ狭い軍艦島の中でも南端のエリアだけ。島の北側に密集していた建物街には残念ながら近づく事もできませんでした。それでも満足...といえば嘘になりますが、とはいえ実際に上陸してこの目でこれまで私にとって未知の島だった軍艦島の内部を見る事が出来たのは本当にいい経験になりました。さらば軍艦島!また来る日まで!(たぶんまた行く)
-PS
そしてただいま長崎港!
...と思ったら、なんか出航してすぐに船のトラブルで急遽軍艦島近くの高島に寄港。全員一旦船を降りて復旧まで島内でだらだら。たまたま高島の近くでトラブルが起きたからいいものの、周りに寄る島の無い海のど真ん中で立ち往生とかしたらどうするつもりだったんだろう...。

島内には謎の石炭記念館と最近大河ドラマで株が上がりっぱなしの岩崎弥太郎の銅像、そして400cm×150cm程度の軍艦島の模型があり、その模型を囲んで再び『軍艦島を世界遺産にする会』坂本さんの軍艦島解説開始。軍艦島に上陸した時には見えなかった島の死角の部分についての説明が主で、これまた勉強になりました。神社でデートとかエロゲー以外で初めて聞いたよ。
ちなみに高波などの理由で軍艦島に上陸できなかった場合は、軍艦島の代わりに高島に寄り、この模型を囲んで軍艦島についての解説をしてから長崎港に帰るとか。島を目前にしてギギギする羽目にならなくて本当に良かった...。これも私の日頃の(以下略。